ハシナガヤマサギソウ Platanthera mandarinorum var. mandarinorum (ラン科 ツレサギソウ属)



 ヤマサギソウの仲間は変異が大きく、いくつかの変種が報告されている。ハシナガヤマサギソウは本州から九州に分布し、距(キョ)がヤマサギソウに比べてずいぶんと長い特徴がある。画像は山口県秋吉台のものであり、石灰岩のカレンフェルトの間に生育していた。秋吉台は毎年火入れがなされ、草地として長期に渡って管理されている。土壌としては比較的粘土などの微粒成分が多い場所であるが、このような性質を持つ場所が長期的に草原として維持されることは、人為的管理抜きでは考えにくい。火入れあってのハシナガヤマサギソウの生育であることになろう。
ハシナガヤマサギソウの花ハシナガヤマサギソウの茎葉
ハシナガヤマサギソウの花(拡大)

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