オオシラガゴケ Leucobryum scabrum (シラガゴケ科 シラガゴケ属) |
オオシラガゴケは本州からリュウキュウ、中国、アジアに分布する蘚類。熱帯系のコケであるとのこと。質感はホソバオキナゴケによく似ているが、かなり大型で茎の長さは5cm以上になる。林縁や谷筋などに生育する。花崗岩や流紋岩地域のやや湿った場所に生育するように思う。昔はマツ林の谷沿いなどにマットを作って生育していたように思うが、近年は少なくなった。自然破壊が進んだというよりも、山林が伐採されることがなくなり、松枯れが進行して広葉樹が増え、地表面が落葉で覆われることが多くなったためではないかと思う。 葉に透明細胞があるために、湿っていないときにはこれが白く光を乱反射する。和名はこの状態を「白髪」に見立てたものであろう。同属のホソバオキナゴケと着眼点は同じである。 |