イヌガヤ Cephalofaxus harringtonia (イヌガヤ科 イヌガヤ属)
 イヌガヤは岩手県以西から屋久島まで分布する常緑の小高木。ブナ帯などの多雪地帯には少なく、暖温帯上部の渓谷などに発達する夏緑広葉樹林などに生育する。葉は細長く、長さ3〜5cmであって長い。葉質は柔らかいので、さわっても痛くない。裏面の気孔帯である縦筋は幅広い。雌雄異株であり、果実は前年枝の先端にでき、粉白色であるが熟すと赤紫色となる。種子には油が含まれており、灯明に利用したという。食べられないそうである。和名のイヌガヤは、カヤに似ているがより劣るとの意味る。

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