エゾマツ  Picea jezoensis (Sied. et Zucc. ) Carr.    (マツ科 トウヒ属
 エゾマツの花期は6月ごろで、毬果(松ぼっくり)は高い枝先について、その年の秋に熟する。毬果は長さ5-8cmくらいで、枝先に数個がぶら下がって付く。色は薄い紫色で、古くなると茶色になり鱗片が開いて木から落ちる。下の画像(上段)では、新旧の毬果が混じっている。
 エゾマツの毬果を分解すると、鱗片と種子が出てくる(画像の下段の中)。分解して並べた画像は、上の列が種鱗の外面で、下の列が内側と種子である。種鱗は長さ1cmくらいで、先端ほど薄くなるが、しなやかで硬く、丈夫である。種鱗の基部の外面には小さな苞鱗が付いている。種子の大きさは3mmくらいで、種子の長さの2倍くらいの長さの翼が付いている。
文章・画像:太田 謙
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