モミ Abies firma (マツ科 モミ属
 風媒花、風散布である針葉樹の花、球果は梢に付くことが多く、付いている状態を近接して撮影することが大変難しい。付いていることを見つけることすら困難であって、気づかないことも多い。球果ができる年とできない年があるのではないかと思うのだが、平生注意してみていないことを悔やんでいる。
 少なくとも本年(2014年)は、岡山のモミはたくさんの球果をつけていた。こんな画像を撮れるのは、デジカメの進歩でもある。三脚を使わない状況での撮影で、これだけ写ればたいしたもの、感心である。鱗片の間から、尖った鱗片がでている。これもモミの特徴で、種子の散布では、鱗片がバラバラとなって種子とともに落下して球果の中軸だけが残る。
 11月の終わり、モミの梢を見ると枝が上に上がっていた。球果が散って鱗片が地面に落ちていた。落葉樹の紅葉と同じ時期に種子散布していることになる。
梢だけに付くモミの球果梢だけに付くモミの球果
先端の枝モミの球果
1.モミ 2.球果
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