ラジアータ・パイン Pinus radiata (マツ科 マツ属) |
ニュージーランドでは、南極ブナの仲間はあるものの、高木となる樹種が少なかったのであろう。ヨーロッパやアメリカなどから針葉樹のみならず多様な樹木が導入されている。その1つがこのラジアータ・パインであり、随所に植樹されており、並木や境界植栽などのみならず、広く造林されて日本にも大量にパイン材として輸入されているという。知らず知らずのうちに、ホームセンターなどで購入しているパイン材の中に、これがあるのかもしれない。 ラジアータ・パインは米国西海岸・カリフォルニアのモントレー付近にのみ生育するマツであり、モントレー・パインという呼び名もある。モントレーの年間降水量は600mmほどであり、ニュージーランドの乾燥する地域における植栽樹種としては最も適しているのだそうだ。樹形としては、枝が太くならず幹が特に太くなるイメージ。葉はクロマツ程度で少し柔らかい。3本の葉が出る三葉松である。球果はややまとまって付き、クロマツよりも二まわり大きい。樹皮はクロマツの樹皮を荒くした感じ。 |