ベイマツ Pseudotsuga menziesiiマツ科 トガサワラ属
 針葉樹には馴染みがないので皆同じに見えてしまう。カナダ・バンフの海抜1500m程度のところに、低い位置に球果を付けた針葉樹があった。これならわかるに違いないと近づいてみた。鱗片の間から葉状のものが出ているおもしろい球果である。マツ類の球果をサーチしていると、コレコレというものが出てきた。葉状のものは先端が3つに分かれた鱗片との記述があるので、これも鱗片の一部なのであろうか。葉は茎の周囲に付いており、左右に広がっているという感じはなかった。その意味ではトウヒ類に似ているが、扁平で表裏がはっきりしており、Abies的である。葉だけではとっても同定できそうにない。
 和名はマツに似ている樹肌からか、材が似ていると言うことか、ベイマツ。日本にもたくさん構造材として輸入されており、我が家にも使用されている。英語名はDouglas fir。結構耳にするポピュラーな樹木ということになる。分布は太平洋岸の低地から森林限界付近までとの記述がある。低地にも生育することから、沿岸の都市部周辺でも生育するのかもしれない。
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