テーダマツ Pinus taeda (マツ科 マツ属)



 テーダマツ Loblolly pine は北アメリカのテネシー、オクラホマ、フロリダ、テキサス等に分布する常緑の高木針葉樹。原産地では樹高30m、直径1mほどになり、用材樹種として重用されている。性質も日本のアカマツと同様に、先駆的な性格が強いという。樹形はアカマツとよく似ているが、枝打ちはアカマツよりも荒い印象がある。原産地では樹高30mを越える大木に成長する。
 葉は3本づつ出る三葉マツ類であり、長さは20cm前後。樹皮は亀甲状に割れるがクロマツほど厚くはならないようである。球果は長さ7〜15cmほどでやや大きく、鱗片の先端に下向きの棘がある。マツ枯れに抵抗性があり、マツ枯れ病の蔓延の後に各地で導入試験が行われ、リギダマツと同様に公園や見本林などで大きく成長したものが時折見られる。マツ枯れに強いために注目されているが、大きくなるとそれなりの樹形になって美しいが若木では荒れた感じがあって日本のマツ類とは異質な感じがある。
テーダマツの樹形テーダマツ
テーダマツの球果球果鱗片の拡大


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