ウラジロモミ Abies homolepis (マツ科 モミ属
 モミに似ているが葉裏面の気孔帯は名前のように白色で目立つ。葉の先端は2つに分かれているが、モミのように鋭くはなく、凹状の先端となっていて触ってもほとんど痛くない。若枝は無毛であり、この点でもモミとは区別できる。樹皮はモミのように薄くはがれることはない。
 毬果(まつかさ)は10月に熟し、直立した長楕円状円柱形。毬果は多くの鱗片からなり、ばらばらになって中軸だけが枝先に残る。鱗片(種鱗)の中心基部には苞鱗があるが、ウラジロモミの苞鱗は小さく、先端が毬果の外側に出ることはなく、この点もモミとの区別点である。
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