セコイアメスギ Seqoia sempervirens (スギ科 セコイア属) |
セコイアメスギは略してセコイアとも呼ばれる北米北部原産の常緑高木。非常に大きくなり、公園や学校などに植栽されている。北米にはよく似た種にセイタカオスギ(Seqoiadendron giganteum)があり、世界で最も大木になる樹木として有名である。本種は、それに似ているがやや優しいというのが和名の由来であろう。とはいえ、生長はすこぶる良好であり、1年に1m以上生長した。画像のセコイアメスギは1979年の4月に植えたのだが、5階のフロアーから撮影してもこのような高さになってしまった。平均伸長速度で1m/年である。もっとも周辺の建物よりも高くなってしまうと風当たりが強くなり、最近の伸長速度はそれほどでもない。 理大の7号館周辺には3本ほど植栽しており、毎年たくさんの果実を付けている。裸地に落ちた種子からは、実生がたくさん発生するが、大きく生長したものはない。鉢に植えてやると大きくなるが、自然状態では簡単には生残出来ない点は、外来植物の多くに見られる現象であるが、おもしろい。 樹形を示した上2枚の画像は、種子と挿し木した苗との違いである。左側が種子からの発芽であって、右側は挿し木から生産した苗であり、何年たっても樹形が少し違う。枝としての性質が残るからであるという。挿し木からの出発では、根元から萌芽が発生するのも特徴的である。 |
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