在学生の声 Vol.01
幅広く学び、ものづくりを体験。
やりたいことの終着点として、 流体の醗究に取り組んでいます。
航空業界を題材にしたTVドラマを観て航空機に興味をもったのが進学を決めたきっかけです。航空機やその飛行に影響を与える流体に探究心を抱きつつも、まずは大学で実践的な工学の知識を幅広く学びたいと思い、工学プロジェクトコースを選びました。
1年次は、機械システム工学科の授業を中心に、バイオ・応用化学科など他分野も学習。幅広く工学を学ぶ一方で、実際にものづくりができるのもこのコースの魅力です。2年次の「プロジェクトII」では、ヘリウムガスを使った飛行物体を製作。仲間と チームを組み、企画・設計・製作を行う中でエンジニアに必要な実践能力やチームワークが養われたと思います。
4年次は、興味をもっていた流体の研究を行っている、機械システム工学科の高見敏弘先生のエネルギー制御研究室に所属。曲がった管の中を流れる空気を急加速させ、流れの変化を研究する「曲がり管内 における非常に速い加速流れ」をテーマに卒業研究に取り組んでいます。目には見えない空気を扱うため繊細さと根気が必要ですが、工場やプラントの配管、人の血管などに応用でき、やりがいがあります。
卒業後は、大学院でこの研究をさらに深める予定です。その後は、航空機関連のエン ジニアになりたいと思います。
上田 祐輔
広島県 呉工業高等専門学校出身
在学生の声 Vol.02
幅広く学んだ工学知識をいかして
自動認識でものをつかむ3本指ロボットハンドを製作。
機械設計やロボット制御、プログラムなど幅広く工学分野を学びたいと思い、学科を横断して学べる工学プロジェクトコースを選びました。入学後は、ものづく りに興味をもち、3年次にはチームを組んで、ものをつかむことができるロボットアームを製作しました。
4年次は、工学部の中から学科を問わず所属研究室を決めるのですが、ロボット製作の技術を磨きたかった私は、二足歩行ロボットや人工筋肉などを研究している知能機械工学科の藤本真作先生のロボット工学研究室を選択。「3本指ロボッ ト八ンド」をつくり上げました。ウォー タージェット加工機を使って外装フレー ムの切り出しから、構造の設計、C言語や VisualCでの制御プログラムの作成まで自分で行いました。ものをつかむ対象物を認識するカメラは、処理時間の短いコ ンパクトカメラを2台搭載したことで精度が向上。また、研究室で取り組んでいる二足歩行ロボットの技術も取り入れて、指の制御性と可動性を性能アップさせま した。今後は、外装フレームや人工筋肉のコンパクト化などを行い、完成度を高めたいです。 卒業後は、エンジニアとして働きます。CADの設計やプログラミングのスキル、ロボット製作など、幅広く学んだ経験は、社会に出ても必ずいかせると思います。
近藤 拓弥
愛媛県立新居浜西高校出身
在学生の声 Vol.03
チームでロボットアームを製作
ものづくりで実践力を磨きます
「ロボットをつくりたい!」という共通の思いから集まった3人。3年次の「プロジェクトⅢ・Ⅳ」で、レバー型のコントローラで自在に動き、ボタン操作でものをつかむことができるロボットアームを製作しています。
チームでは、大野さんが設計・製作などの八一ド全般、大西さんは動きを制御するソフト全般、近藤さんはプログラミングを主に担当し、半年間かけて試作機を完成させました。そこから3人で問題点を話し合い、ものをつかんだ際にランプがつくセンサや、腕の伸縮を可能にする空気圧シリンダの導入、つかむ対象物がわかりやすいように手の先端にカメラを搭載するなどの改良を施しました。「改良型は、手の伸縮やセ ンサなど複雑な情報処理が必要な箇所の対応に苦労しました。でも、そのぶんプログラミングのスキルは伸びたと思います」 と近藤さんは語ります。
今回のロボット製作では、チームワークも意識したと大西さんは語ります。「チーム内で最初に役割をきちんと決めたので、自分が何をすべきなのかが明確になり、責任感も強くなりました。アイデアや意見の交換もスムーズでした」。チームでものづくりに取り組むことで、実践力だけでなくコミュニケーション能力や協調性など、技術者に必要な素養が磨かれます。
近藤 拓弥
愛媛県立新居浜西高校出身
大野 歩
愛媛県立宇和高校出身
大西 元気
兵庫県立豊岡高校出身