・ ヨシ,ガマ
 
 ヨシやガマは、地下茎を伸長し、急速に群落を形成して、短期間で優占する大型の抽水植物です。保全区域においては事業の実施時に一応の除去を行っていますので、現在みられるものは、昨年度以降侵入した個体です。11年度はひょうたん池、三日月池にのみ生育が確認されましたが、12年度は側水路においても生育が確認されました。側水路におけるこれらの両種の侵入位置は、土羽の護岸と、陸化した底泥上でした。また、ひょうたん池では昨年度よりもヨシの生育量が増加しており、特に水深の深い南側の水際周辺で多く確認されました。これらについては、4月から11月にかけて定期的(月1回)に鎌や剪定鋏などを用いて除草作業を行っています。ガマについては、除草作業により生育量を最小限に抑えることが出来ました。しかしヨシは、除草作業を行うにつれて基部より枝分かれをおこし、横に這って生育しました。このため、本種の生育面積は4〜8月までほぼ一定規模で維持されました。これらの防除については、旺盛に生育する4〜8月にかけての定期的な除草作業や、網柵を設置するなどの、生育範囲の拡大を防止する対策が効果的と考えられます。
 
写真 ひょうたん池内のガマ(H12.04.20) 写真 ひょうたん池内のヨシ(H12.04.20)

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