醍醐桜 樹種:エドヒガン (岡山県天然記念物) |
場所:岡山県真庭市別所 この桜は、彼岸桜の一種「アズマヒガン」で、推定樹齢は1000年。根元の周囲9.2m、枝の広がりが司法に10m伸び高さは18mある。「醍醐桜」の名前の由来は、鎌倉時代末期の元弘の乱により後醍醐天皇が、隠岐に流される途中ここに立ち寄り、美しさを賞せられたとの言い伝えによる。 規模・樹齢ともに県下一であり、昭和47年12月9日、岡山県の天然記念物に指定されている。(旧落合町設置の立て看板から引用) 醍醐桜は何度か花が咲いていない時期には訪れていたが、開花期の来訪は初めてであった。谷を見下ろす高原の縁に醍醐桜は立っている。実に見事な樹形である。周辺が畑であり、独立木であるために枝張りや樹高はさほどないものの、幹の太さは威圧的ですらある。花の色はやや薄く、白色に近い。言い伝えを信じるならば、後醍醐天皇が流されたのは1332年の3月7日とのことで、京都からの道のりを考えれば、ちょうど開花していたとしても不思議ではない。その時すでに見事な桜であったとすれば、推定樹齢1000年も嘘ではないかもしれない。 |
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