醍醐桜 樹種:エドヒガン (岡山県天然記念物)
 醍醐桜の生育している地域の地質は古生層であり、表層は赤土となっている。保水力の良いことも醍醐桜の生育に好適であったものと思われる。幹の一部は大きく腐朽しており、補修が行われている。部分的には補修された場所が回復しつつあるが、活力の低い部分もある。今後、樹勢の回復対策が必要かもしれない。
 このような周囲よりも一段と高い樹木は、落雷の害からは免れることができない。これらの腐朽の原因は落雷によるものであるという。また、台風などの強風の害も当然である。台風による枝折れが当然大きな被害を与えていると予想していたが、数本の枝が被害にあったものの、予想したほどではない。1000年の間には、相当な強風に見舞われたはずであるが、したたかに樹形を保ち続けている姿には脱帽せざるを得ない。
落葉期の醍醐桜(05/11/15)幹の一部は大きく補修されている
幹の基部(東側)幹の基部(西側)

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