岩井畝の大桜 樹種:エドヒガン |
岡山県真庭市岩井畝(いわいうね) 目通り周囲:5.5m 樹高:14.0m 枝張(東西):20.5m (南北):23.0m 推定樹齢;800年 樹種はアズマヒガンで平家の落ち武者が京都より苗を携え植えたものと伝う。本種のものでは県下二番目の大きさである。(勝山町教育委員会設置の立看板から引用) 山間のひなびた集落の一角、北斜面の山すそに岩井畝の大桜は立っていた。醍醐桜からは数kmほどで、訪れた時はちょうど満開であった。花の色は醍醐桜に比べてやや色濃く、花つきも良くて美しい。樹幹は半分ほどがセメント系と思われるもので補修されている。なかなかデザインや質感が良く、注意しないと気づかないかもしれない。 斜面の上部にはヒノキの植林があったと思われるが、台風の影響により壊滅的な被害を受け、伐採されていた。大桜も強風に見舞われたはずであるが、損傷は見られなかった。ヒノキの惨状に比べ、何事もなかったように立つ姿は、長い年月にわたって生残してきた歴史を示しているともいえよう。なお、傍には直径40cmほどのヤブツバキの大木もあって、これも美しい。 |
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