マタタビ  Actinidia polygama マタタビ科 マタタビ属)
 マタタビは北海道から九州、千島・樺太・朝鮮・中国に分布する落葉性のツル植物。名前の由来は、疲れた時に甘い果実を食すると「再び旅ができる」との意味であるという。茎の先端部分の葉に白色ものが混ざるのが特徴で、マタタビが生育していると遠くからも確認することができる。しかし、若い個体や春先では茎の先端には白い葉がないので、かえって判別しにくい。このような白い葉はなぜ形成されるのであろうか? 葉の下に隠れて咲く花の目印ではないかと思うが定かではない。白い葉はやがて葉緑素が形成されて次第に緑色に変わっていく。花は6月から7月に咲き、白色。雄花だけ咲かせる株と両性花を咲かせる株がある。マタタビの果実は、ネコが好むことは良く知られている。
 ツル植物とはいっても、巻き付くことは少なく、伸び上がってもたれかかり、垂れ下がるような生育形態をとる。したがって平坦地では生育しにくく、渓谷の急傾斜地などに生育することが多い。岡山県では、県南には少なく、中部から北部に多い。

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