ウルシ Toxicodendron vernicifluum (ウルシ科 ウルシ属
 ウルシは漆塗りの塗料を採取する樹木として有名であるが、実物を見る機会がなかった。ウルシの栽培は各地で行われており、○○ウルシなどの呼び名でその地方の漆器に利用されている。岡山県でも備中漆と呼ばれる漆器が生産された歴史があり、ウルシの栽培も盛んであったとのこと。長らく絶えた状態になっていたが、復興の動きがあり、新見や蒜山などで漆畑が復興されつつある。

 ウルシはアジア原産の高木で高さは10mほど。葉はヤマウルシと似ているが小葉は長さ6〜15cmでかなり大きい。表面は無毛で裏面は脈上にのみ毛がある。春に葉の展開直後に花序を出し、無毛で光沢のある果実を稔らせる。雌雄異株。樹液に含まれるウルシオールがアレルギーの原因であり、多くの人がかぶれる。
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