イランイランノキ Cananga odorata (バンレイシ科 イランイランノキ属) |
岡山理科大学の隣に岡山市の半田山植物園がある。入り口が山すそにあるので一端は山を下りて入らなければならないのが難点であるが、いろいろな植物が栽培されており、坂道であることも合わせて良いトレーニングになる。 温室の中に栽培されているのだが、イランイランノキ Ylang-Ylang Tree と名札がかかっている。地名かと思えばタガログ語の「花の中の花」という意味だそうだ。花がとりわけ美しいわけではないが、香りが強いらしい。検索してみると、シャネルの5番が引っかかってくる。花弁が黄色くなってなえてくると香りが強くなる。香りで勝負する花は夕方から夜を中心にする植物であることが多く、本種も例に漏れない。夜間開園でもない限り、そのすばらしさを嗅ぐことはできそうもない。 ここに掲載したものはたくさんの花弁を持っているが、本来は6枚の花弁を持つのだそうだ。八重咲きということになる。花は最初は白く、やがて黄緑に変化し、さらにオレンジ色になる。熱帯アジアやオーストラリア北部が原産で、暖かいところに生育するので年中花を咲かせるとのこと。 バンレイシ科という目で見ると、葉の質感はポーポーと大変よく似ている。 |
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