アオハダ Ilex macropoda Miq. (モチノキ科 モチノキ属) |
アオハダの若枝は無毛で、長枝と短枝がある。長枝では葉は互生するが、短枝に付く葉は数枚が輪生状となる。長枝では交互に葉が付き(互生)、枝はそれに伴って枝は葉を外側に突き出すように、ジグザグに曲がる。短枝は、長枝の葉が出ていたところから、次年度以降に形成される。枝はほとんど伸びず、毎年、短い間隔で付けるので葉は密集し、輪生のように見える。同じ面積の1枚の葉を付けるために、長枝は長い枝を必要とし、短枝はほとんど枝への投資を行わないことになり、光が十分当たっているならば、短枝に付いた葉の方が、経済的であることになる。長枝は新たな勢力拡大への投資であり、短枝は経済性を目指した葉の展開である。 花は短枝から形成される。若い個体では短枝は形成されず、短枝を目印としての同定は難しい。 |