サンカヨウ Diphylleia grayi (メギ科 サンカヨウ属
 サンカヨウは本州から北海道・樺太の林床や沢に生える多年草。春早く他の草木が茂る前に葉を展開し、効率の良い光合成を行っているように思われる。茎が直立し、葉を傘のように広げる。花は径2cm程でかわいらしく、少し香りがある。カヨウとは荷葉、ハスの葉のことである。確かに葉の下面中央に柄が付く様はハスを連想させる。それで山荷葉というわけだが、元来はこの種を指す名ではないともいわれる。
 画像はクローズして一ヶ月弱のスキー場のゲレンデ下部。下草の刈られた日当たりの良い斜面に点々と咲いていた。
サンカヨウの花葉の裏の脈の上には毛が目立つ
花の咲いていない個体地下茎を持つので何株かまとまって生える
文章・画像:太田 謙
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