サンカヨウ Diphylleia grayi Fr. Schm.; D. cymosa Mich. subsp. grayi (Maxim.) Kitam.
 サンカヨウは大山以北の落葉広葉樹林帯から針葉樹林帯に分布し、それらの樹林の林下や、樹林の周辺の湿った草地に生える。岡山県周辺では脊梁山地や、鳥取県の大山・烏ヶ山の周辺に時々見られる。
 サンカヨウの実は、夏も盛りを過ぎた頃から色付き始める。未熟なうちは緑色だが、熟すと青紫色になる。よく見ると表面は白い粉を吹いたようになっていて、なかなかきれいである。図鑑の記載を見てみると、甘酸っぱくて食べられるらしい。次に機会があれば挑戦してみたい。あまり目立たないが、山岳地帯の秋の彩りの一員である。
サンカヨウの花の直後サンカヨウの未熟な果実
サンカヨウの果実サンカヨウの生育地

文章・画像:太田 謙
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