マンテマ Silene gallica var. quinquevulnera (ナデシコ科 マンテマ属
 マンテマには長い毛と短い腺毛が多い。特に萼筒には腺毛が多い。この粘液は大切な花を守るためのものである。毛だけでも防虫効果がありそうであるが、腺毛もあわせ持っていると小さな昆虫は這い登ることが困難であろう。粘液に忌避物質を持っているとさらに効果は高いであろうが、その点はわからない。
 刮ハの先端は6つに割れ、その口から種子が散布される。特に種子を散布する仕組みはなさそうなので、刮ハの口からポロポロとこぼれる程度ということになる。腺毛は虫を寄せ付けない仕組みであるが、マンテマの種子はアリに運ばれるのではないかと想像しているが、どうであろうか。
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