ゴゼンタチバナ Chamaepericlymenum canadense (L.)Aschers. et Graebn. |
ゴゼンタチバナは日本の亜高山帯に見られる小さな常緑の多年草で、針葉樹林の林下に普通に見られる。北半球の北方に広く見られ、ロシア東方や北米、日本では北海道、本州中部以北に分布し、近畿地方にも隔離分布する。ミズキ科は木本が多いが、本種やエゾゴゼンタチバナは多年草である。また、ゴゼンタチバナ属ではなく、ミズキ属に含める意見もある。 高さ5-15cm程度でごく小さい。全体がほぼ無毛。地下茎がよく伸び、広がる。葉は茎の先端で輪生しているように見える。葉脈ほ表面でやや窪み、裏面に突出する。夏に茎の先端から花茎を1本出し、晩夏に実が赤く色づく。 亜高山帯へ登山やハイキング出かけると、比較的普通に見かける。かわいらしくもあるので、よく知られている植物ではないかと思う。 |
文章・画像:太田 謙
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