サンシュユ Cornus officinalis (ミズキ科 サンシュユ属)
サンシュユは中国原産の落葉小高木であり、高さ15mになる。3月頃に開花し、春の到来をいち早く知らせる植物の1つである。葉を見ると、側脈が平行に発達しており、花や果実のない状態ではヤマボウシやハナミズキと区別しにくい。花はヤマボウシやハナミズキとは大きく印象が異なるが、近寄ってみると花弁は4枚であり、クマノミズキなどとはよく似ていて同じ科であることが納得できる。
果実についても、ヤマボウシの特異な果実の印象が強く、とても同じ科の植物とは思えないが、ハナミズキの果実の柄が長くなった状況と考えればよいのであろう。早春と秋を彩る植物として、庭園に植栽され、花材としても使用される。