ヤマボウシ Benthamidia japonica (ミズキ科 ヤマボウシ属
 ヤマボウシの枝には、勢いよく伸びる長枝と、毎年ほとんど伸びない短枝がある。短枝は現状でも十分な日照があるために伸びる必要がなく、枝への投資を最小限にして、得ることができた光合成産物を他の枝の成長にまわしているといえよう。画像をの枝の、丸い節状の筋が1年間の成長量をしめしている。
 1番目の画像を見ると、もっとも左の短枝には分岐点から先に8つの環があり、9年目の短枝であることがわかる。同様に中央ものものは7つの環が、先端にも7つの環があることがわかる。つまり、この6年間はほとんど伸びていないわけである。ところで、7年前と8年前には、枝分かれして長い長枝を形成している。この長枝は枝分かれして形成されており、本来の主軸は伸びずに、分かれた分枝が主軸の役割りを担っている様子がわかる。このような頂芽が伸びて主軸となるのではなく、側芽が主軸の役割りを担うことを仮軸分枝という。
ヤマボウシの枝
葉芽の様子花芽の様子

1.ヤマボウシ 2. 3. 4.果実 5.冬芽

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