スズシロソウ Arabis flagellosa (アブラナ科 ヤマハタザオ属) |
スズシロソウは近畿以西の本州から琉球に分布する多年草。急傾斜地や崖などに生育する。葉は長さ1.5〜20cmと変異が大きく、冬から春は数センチ程度。葉には茎と共に星状毛があり、荒い鋸歯がある。花は2月の終わり頃から咲き始め、5月頃まで。花弁は長さ7〜10mmで、雄しべは6本。花と同時に根元から匍匐枝を出し、広がって群落を形成する。定着しにくい急傾斜地で確実に子孫を残すための戦略である。名前は、ダイコンの花に似ているからであろう。 |
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