| ヨーロッパブナ Fagus sylvatica （ブナ科 ブナ属） |
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ヨーロッパブナには、あまりお目にかかることができなかった。この画像はスイスのハイジの里、およそ海抜650ｍ付近のものである。公園の中の独立木であるので下のほうから枝が出ている。森林を形成しているものは、すばらしい幹で、材木としても優れているように見えた。分布は海抜800ｍをあまり超えないようであった。特に石灰岩地域の森林に多いそうで、そういえば、と石灰岩と思われる地域でしかお目にかかれなかった。 葉は長さ10cm、幅6cm足らずで、先端は急にとがり、縁は波打ち、側脈は5〜9対。日本のブナよりも葉は丸い感じ。裏面の脈腋に黄褐色の毛がある。秋には黄葉するとのこと。殻斗は長さ2.5cmで針状の鱗片が密生して堅く、中に1〜3個の堅果を包んで、食べられるとのこと。樹皮はすべすべしており、日本のように地衣類が付着していなかった。個体によって違うのかもしれない。 |
