シラカシ Quercus myrsinaefolia (ブナ科 コナラ属
 シラカシは本州から九州、中国にも分布する常緑の高木。岡山県では乾燥する沿岸部には少なく、雨量の多い県中部以北に生育する。葉は長さ4〜13cm、やや皮革質で端正なイメージがある。裏面は緑白色であるが、あまり白くはなく、やや白味がかる程度。4〜5月に尾状の雄花序が下がり、堅果(ドングリ)はその年の秋に稔る。殻斗は6〜8の環があるのが特徴である。
 山地に生育している状態では直幹がすらりと伸びて、樹高は20mほどになる。和名は葉の白さではなく、材が白い事に由来する。器具材に利用されてきたが、現在では公園樹や庭木としてよく利用されている。関東地方では極普通に生育するカシであり、生け垣・防風林として仕立てられることも多い。
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