ツクバネガシ Quercus sessilifolia (ブナ科 コナラ属
 ツクバネガシは宮城県・富山県以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木。適潤地からやや湿潤な場所に生育することが多く、比較的乾燥には弱いようである。岡山県では海抜150m付近から400m前後の山地に生育する。年間降水量1400mm以下の場所には生育しないので、温暖・乾燥を特徴とする岡山県沿岸部では生育しない(岡山県の分布)。
 葉は長さ5〜12cmで、広披針形。先端は細まって尖る。鋸歯は先端部分にわずかにあるか全縁で、若木では鋸歯があることが多い。葉の質は革質で、表面は光沢があり、裏面は緑色。若葉時には表面に軟毛があるが、その後脱落して両面無毛。葉柄は2cm以下で短く、この点で葉質がよく似ているアカガシとは簡単に区別できる。


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