クスドイゲ Xylosma congestum (イイギリ科 クスドイゲ属
 クスドイゲは近畿以西の本州から琉球、朝鮮南部・中国・台湾・東南アジアに分布する常緑低木で、海岸林に生育する。樹高は数m程度にまで成長し、高くなったものでは単幹となるので、常緑小高木といった方が良いかもしれない。雌雄異株で、花は9月に咲くとの事。
 讃岐富士とよばれる飯野山の山頂近く、安山岩の露頭が見られる土壌の浅い場所に見慣れぬ樹木が生育していた。何科に属するのか、見当が付かない。数m先には、よく似た葉の低木があり、これには鋭い刺がある。潅木の状態では刺があり、大きく成長すると刺が無くなるようである。親切に名札がかけてあり、クスドイゲであることが判明した。
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