クスドイゲ Xylosma congestum (イイギリ科 クスドイゲ属) |
クスドイゲの葉は長さ4〜8cmで卵形から広卵形。先はやや尾状に伸びて尖る。縁には鋸歯があり、両面無毛。 若木の枝には長さ2〜3cmの鋭い刺がある。この刺は枝の変形したもののようで、小さな葉が出た刺も見られる。枝であるので、刺からさらに刺がでて、枝分かれすることもある。図鑑によれば、「幹にも枝分かれした顕著な刺」があるとのことであったが、今回観察した大きな個体の幹には刺は見つからなかった。刺が出るのは、中程度の幹までなのかもしれない。 刺は大型草食動物からの摂食を免れるための物理的対策であり、大きく成長して摂食されない状態になると刺を作る必要が無くなり、刺を節約する。クスドイゲは海岸の急傾斜地・崖地に生育する。このような場所に生息する大型草食獣は何なのか? |