オランダフウロ Erodium cicutarium subsp. cicutarium
 オランダフウロはユーラシア原産の帰化植物。道路わきの草地に生育していた。茎は長く伸びて斜上し、上部は立ち上がる。全体的に毛が多く、悪臭がある。飼料用の牧草採草地が近隣にあるので、混入して定着したものと思われる。
 本種の特徴は、果実の形とノコギリソウを連想させる葉である。花は直径1cmほどで小さく、春から咲き始める。毛の多い萼片の先端にはこん棒状の突起があり、その先端から数本の棘毛が出ている。花が終わると果柄は下に折れ曲がり、閉じた萼の中からキャンドルを思わせる長い刮ハが出てきて、印象深い。葉は2回羽状複葉で、毛深いノコギリソウの葉といった感じである。変異が大きい種であるとの事。
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