オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensisクルミ科 クルミ属)
 オニグルミは北海道から九州の河原などに生育する落葉の高木。果実は秋に熟し、中には先がとがったクルミがはいっている。本来の生育地は暖温帯の上部であると思われるが、大型の種が水によって下流に流されるため、各地の河原に生育しているのが観察できる。ダムによる洪水調節機能が高まり、中流域から下流域の河原でも群落を形成しているのが目立つようになった。
 秋から冬にかけて河原を調査していると、オニグルミの種子を拾うことがある。果肉が取れているので、好都合である。店舗で販売されているカシグルミ(J. regia L.)に比べて小さくて核の殻が硬いが、割って食べると同じような食味があっておいしい。海岸にも流れ着き、東北地方では秋の風物詩であるという。
オニグルミ雄花序が垂れ下がるオニグルミ
オニグルミの果実流れ着いたオニグルミの種子

1.オニグルミ 2.葉と樹皮 3.
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