ム ベ Stauntonia hexaphylla  (Thunb.)Decaisne  (アケビ科 ムベ属)
 ムベは本州関東以西・四国・九州・琉球、朝鮮南部・台湾・中国に分布する常緑のツル植物。トキワアケビとも呼ばれる。トキワ(常葉)とは、つねに葉がついているとの意味で、常緑であることを指す。温暖な地域の林縁などに生育し、谷沿いや斜面下部などの水分を得やすい場所に生育する。生長は比較的遅く、生け垣などにも利用される。葉は3〜7枚の小葉からなり、厚くて光沢がある。裏面は淡緑色であり、網目模様が目立つ点は特徴的。4月の終わり頃から5月にかけ、房状の花序を付ける。果実は紫色に熟すが、開裂しない。
 ミツバアケビアケビの果実は熟すると割れて種子が散布されやすくなりますが、ムベの果実は開かず、閉じたままです。他の果実が少なくなった冬に、鳥などにつつかれて皮が破れるのでしょうか?
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