ヤマコウバシ Lindera glauca (クスノキ科 クロモジ属
 ヤマコウバシは山形県以西の本州、四国、九州に分布する落葉低木。ヤマコウバシの特徴は、なんといっても冬になっても葉を落とさない事である。黄褐色に紅葉し、葉の一部は落とすものの、かなりの葉は枝に付いたままで冬越しする。葉は端正で、やや堅く、クスノキ科の特徴である3行脈ではないのでこの仲間の植物とは思いにくいが、葉を揉んでみたり枝を折ると香気がある。和名もそのような意味合いであろう。枝は長く伸びる枝とこれから分かれ、一節しか伸びない短枝に近いものがあり、一節しか伸びない枝の先端に花芽が形成される。
ヤマコウバシヤマコウバシの葉
ヤマコウバシの頂芽と果実真冬の枯れ葉を付けたヤマコウバシ
1.ヤマコウバシ 2.新葉 3.紅葉 4. 5.冬芽と樹皮
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