ハマナタマメ Canavalia lineata (マメ科 ナタマメ属
 ハマナタマメの名は、海岸に生えて、熱帯アジア原産のナタマメ(鉈豆)に似た果実をつけることによる。豆果は大きく、大きいものでは長さ10cm以上にもなる。種子も比較的大きく(約1cm)、形はソラマメにも似ており、さやの中には5粒ほど実っている。よく実った種子の表面は非常に固く、簡単には食べられそうにない。おそらく長い航海にも耐えられるような装備を持っているのであろう。葉は海岸に生える植物達の例に漏れず、質は厚く、光沢がある。3出複葉で、小葉の大きさは10cm程度あり、毛は無いものの、遠目にはクズと見間違えそうである。
 画像は山口県光市の室積半島で撮影した。

ハマナタマメの豆果(大きさ10cm程)
豆の大きさは1cm程葉は濃緑色で光沢がある

文章・画像:森定 伸
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