ジャケツイバラ Caesalpinia sepiaria var. japonica (マメ科 ジャケツイバラ属) |
ジャケツイバラは宮城・山形県以南の本州から琉球までの日本各地、朝鮮・中国に分布するツル性の落葉低木。急傾斜地や河原などに生育し、花崗岩などの保水性の低い土壌が形成されやすい場所ではほとんど見られず、岡山県では古生層地域などの急傾斜地などに見られる。茎や葉の中脈には著しい棘がある。葉は2回羽状。花は美しく、5月に30cm程の花穂を付ける。花は直径25〜30mmで黄色、中央上の花弁には赤紫色の網目紋がある。雄しべは赤色を帯びている。豆果には10個前後の種子が入っており、秋に裂開するが種子はなかなか散布しない。強い風が吹くのを待っているのであろうか。 和名は「蛇結イバラ」であり、茎が互いに結びあって蛇がとぐろを巻いているように見えるためという。 |