ジャケツイバラ Caesalpinia sepiaria var. japonica (マメ科 ジャケツイバラ属)
  ジャケツイバラは調査の際には出会いたくない植物の1つである。ツル植物ではあるが、直立する傾向が高く、鋭い曲がった棘で他の植物に引っかけて登るタイプ。この曲がった棘がくせ者で、棘に引っかかると容易に脱出できなくなってしまう。昔、見事なジャケツイバラの群落を見つけ、近寄って標本を取ろうとしたことがある。葉っぱの棘に左手が引っかかってしまい、右手で腰に下げている剪定ばさみを取ろうとすると、右手が引っかかってしまった。頑張って剪定鋏を取ったのだが、引っかかっている枝を切ることができず、ついに動きがとれなくなってしまった。数人の同伴者に救出していただく始末となった。棘に引っかかって身動きがとれなくなるのは棘の先が曲がっているためと、葉の裏にも点々と棘があるからであり、脱出しにくさはサルトリイバラどころではない。
 葉は大きく、下の画像が1枚の葉で、中軸には棘がある。1枚の葉は10枚前後の羽片に分かれており、その羽片はさらに5〜12対の小葉に分かれている。2回羽状である。
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