マルバハギ Lespedeza cyrtobotrya (マメ科 ハギ属
 ハギの仲間は見分けにくく、長年の課題の1つである。花が咲くとどうにか同定が可能になるが、花が咲いていない時期にも同定できないと、植生調査は難しい。マルバハギを葉だけで同定できないだろうか? と区別点を探してみた。小葉の形は円頭から凹頭まで変化に富んでいる。小葉の形は、和名の由来通り、中心部が最も幅広い楕円形であることが多い。花の咲く枝の上部では、葉柄が短く、葉が茎に密集して付いている点、裏面の毛が多い点も他種との区別点となろう。最も簡単なのは、葉の中脈の先端が針状に突出することである。この針はすべての葉に残っているわけではないが、少なくとも枝の先端の葉にはよく残っている。このような性質は他種にもあるのかもしれないが、岡山では区別点として使えそうである。


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