ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) Vicia angustifolia (マメ科 ソラマメ属
 ヤハズエンドウは本州以南の日本各地に生育する一年生草本。ユーラシアの暖温帯に広く分布する。和名には混乱があり、カラスノエンドウとも呼ばれるが、学術的にはヤハズエンドウに統一されている。しかしながら、カラスノエンドウという名は教科書に使われていたこともあって、現在でも広く使われている。ヤハズエンドウの和名は、小葉の先端がくぼんでおり、弓矢の弦を受ける部分(矢筈)に似ていることから付けられている。
 ヤハズエンドウは路傍や堤防や荒れ地などに極普通に生育しており、秋に芽生えて越冬し、4〜6月に紫紅色の花を咲かせ、果実を付ける。果実には5〜10個の種子が入っており、熟すと黒色になる。若い果実は中の種子を出して笛を作ったりした。果実は熟すとパチンとはじけ、中の種子をはじき飛ばす。
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