ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) Vicia angustifolia (マメ科 ソラマメ属
 ヤハズエンドウの花の基部に黒いものがあるのに気づいていたが、何かはわからなかった。アリがたかっているのを見て、蜜腺であることに気づいた。注意してい見ると、蜜がたまっているものもある。花が終わって果実が大きくなり始めると蜜腺の黒い部分が大きくなるが、この時点ではもう蜜は分泌しないのかも知れない。
 花の中にも蜜腺があり、蜜を出すはずであるが、花柄の基部からも蜜を分泌するとはご丁寧である。ヤハズエンドウにはアブラムシがよくたかっている。花の蜜は花粉を媒介していただくためのご褒美であり、花柄の基部にある蜜腺はアリさんにパトロールしていただき、ヤハズエンドウにとっての害虫を取り除いていただくためのご褒美であると思われる。
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