ホオノキ Magnolia obovata (モクレン科 モクレン属)
 高い梢の上に花を咲かせるホオノキの花はなかなか撮影できなかったが、通りかかった渓谷の下にホオノキの花をみつけ、崖を降りてみることにした。なんとも甘い香りが周囲に漂っていた。
 花は5月から6月に咲き、直径は15cmほど。花披片は、この画像では12枚。外側の3枚は薄く緑色を帯び、まず平開する。その後中央部の9枚が開くが、その時には外側の3枚は下向きに反り返る。中心部の花披片は薄く黄色を帯びるが、遠目には白く見える。やがて黄色は濃くなり、落下する。雄しべは中心部に多数あり、花糸は短くて赤く、その上に長くて黄白色の葯がある。
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