ユリノキ Liriodendron tulipifera (モクレン科 ユリノキ属
 ユリノキは北米原産の落葉高木。チューリップノキ、ハンテンボクなどの別名がある。ユリノキあるいはチューリップノキは学名を使ったもので、5月から6月にかけ、チューリップに似た黄緑色の花が咲く事によっている。花の大きさは直径5〜6cmで結構大きいのだが、色的にあまりめだたないことと、高い梢の上に咲くので気づかれないことが多い。ビルの窓から撮影する必要があり、残念ながら画像がない。もう一つの別名のハンテンボクは、葉の形を半纏(はんてん)に見立てたもので、そのままでお人形さんの着物に使えそうな形である。このような葉の先端が2つに分かれている植物は珍しい。原産地の北米では直径1m、高さ60mを越えるものもあるという。下の画像でも6階の高さになっており、20mを越えているはずである。近年は、街路樹をこのように高く仕立てることが流行っている。高所作業車を使っての剪定は大変であろうが、都市における高木仕立ての街路樹は景観的にも美しいのみならず、ヒートアイランド現象の軽減にも貢献できるに違いない。
ユリノキユリノキの落ち葉
ユリノキの樹皮岡山市駅前通りのユリノキ

1.ユリノキ 2. 3.果実 4.新宿御苑のユリノキ 5.年輪
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