ユリノキ Liriodendron tulipifera (モクレン科 ユリノキ属
 ユリノキの学名をそのまま読めば、ユリノキ属 チューリップの木となる。花に注目した学名であり、5月から6月にかけて梢に咲く花は、チューリップをイメージさせる。なにぶんにも高くなる木であり、梢に咲くので、咲いているのを確認はできるのだが、画像を撮影しにくい。あまり剪定されていない個体でなければ花が咲かないし、剪定されていない個体は樹高が高い。公園に隣接するビルの三階からは、季節になると花を近くに眺めることができるが、そのチャンスはあまりない。鳥取県立博物館の清末氏から、自宅の庭に咲いたユリノキの花画像を送っていただいた。大きくなりすぎたので、伐採してしまったとのこと。よほど広大な庭でなければ大きく育てることは難しい。
 花の直径は5〜6cm。花弁は6枚で、淡黄緑色で、基部に橙赤色の斑紋がある。萼片は3枚で、開花時には反り返る。蜜が豊富で、垂れることもある。
花を咲かせたユリノキ
ユリノキの花:萼片は3枚ユリノキの花:チューリップによく似ている
(画像:鳥取県立博物館学芸員 清末幸久)

1.ユリノキ 2. 3.果実 4.新宿御苑のユリノキ 5.年輪
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