ヤマグワ Morus bombycis (クワ科 クワ属) |
クワはカイコガの食草である。カイコはクワしか食べることができない。多くの植物は虫に食べられないために、様々な化学物質を含有して防御を行っている。一方、この防御物質に対して無毒化することができる虫は、その植物を専門的に食べるようになる。クワとカイコガの関係もそのような密接な関係があると考えられるが、実際にはクワは特別な忌避物質を持っていない。全く忌避物質を持っていない植物は大変珍しく、そのような植物だけをカイコは食べることができることがわかった。そのような研究を元に、忌避物質を含まない餌を作り、これでカイコを育てることが可能となっている。葉は長さ6〜14cm、両面脈上に毛があるが、葉柄は無毛。成木の葉は卵状広楕円形であるが、しばしば3から5に深裂する。 |