カンレンボク Camptotheca acuminata (オオギリ科 カンレンボク属) |
カンレンボクは中国南部原産の落葉高木。日本には大正時代に渡来し、庭木などに利用されるという。 毎日通勤する橋の近くの農家に植えてある木が毎年大きくなり、橋の上に頭を出すほどになった。見たことのない葉だと思っていたら、8月のはじめにたくさんの花を付けた。花もお目にかかったことがない。葉は互生し、長さ12〜28cmで大きく、表面は光沢があって無毛である。葉は葉脈が目立つ。花期は8月始めから9月にかけて次々と咲き、花序だけを見るとウコギ科のように見える。開花当初はおしべが目立ち、その後おしべが脱落してめしべが伸びてくる。めしべの柱頭は3つに分かれている。集合果は直径3cmほどの球状の房になり、10月から11月頃に稔る。黄緑色でバナナの房が丸くなった感じである。食べてみるとほんのり甘い。生長は旺盛で、10mは軽く超えそうである。近隣には数本あるので、種子でも繁殖するのかもしれない。 |