オニマツヨイグサ Oenothera grandiflora (アカバナ科 マツヨイグサ属)
 ゼミ生の岡君が赤い剛毛がないオオマツヨイグサを採ってきて、オニマツヨイグサであるという。なるほど帰化植物図鑑をみれば、まさしくオニマツヨイグサであった。標本にするのを待ってもらい、花瓶に挿しておくと毎夜美しい花を咲かせる。結局葉が枯れてしまい、標本にはならなかった。おかげさまでじっくりと花を観察することができた。
 オニマツヨイグサの雌しべの先端、柱頭は4つに分かれており、雄しべは8本である。横から眺めてみると、花弁と額は先端に集まっているが、その下がずいぶんと長い。果実はそれほどは長くないので、その間は花の一部であることになる。この部分を切ってみると、長いパイプの中に雌しべがあり、雄しべと花弁・額はこのパイプの先端から分かれている。花後、数日でこの筒の部分から先は枯れて落ちる。子房(→果実)の部分は幹にくっつけておき、花だけはよく目立つように、先に伸ばしたいということらしい。
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