オニマツヨイグサ Oenothera grandiflora (アカバナ科 マツヨイグサ属)
 オニマツヨイグサは北米原産の越年生の一年草本。種苗会社が種子を観賞用に販売したことがあり、現在でも稀に栽培されているが、野生化したものもある。
 花期は7月から10月で、観賞用に導入されたことでもわかるように、花は大きくて美しい。花弁の長さは5cm前後、4枚がスタンダードであるが、5枚の場合ものもある。花の大きさはオオマツヨイグサと似ているが、花弁の幅がより狭く、花弁が4枚の場合は間が透いて見える。オオマツヨイグサは茎や果実に基部が赤い剛毛が多数あるが、オニマツヨイグサには剛毛がなく、短い毛が上向きに密生している点で区別できる。
 エアコンのない時代は縁台を出して内輪を片手に夕涼みといった風景が見られたものであるが、今ではそんな風習は廃れてしまった。マツヨイグサや夕顔などの栽培も、夕涼みと一緒に廃れてしまった感がある。我が家でも夕顔を植えているが、花を見たことがない昨今である。
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