トベラ Pittosporum tobira (Thunb. ex Murray) Aiton (トベラ科 トベラ属) |
トベラの葉は互生であるが、枝の先に集まるので輪生に見える。葉の形は狭卵形で先端はほぼ円頭。基部は次第に幅が狭くなり、葉の重なりが最小限になる形である。鋸歯はなくて全縁であり、縁はわずかに肥厚している。両面ともに若葉の時には微毛があるが、後に無毛となる。表面は光沢があり、裏面は灰緑色で葉脈の部分が濃緑色で編み目模様がある。 葉は内巻きする傾向がある。日陰の葉は平らに近いが、直射日光が強く当たり、乾燥する立地に生育するものほど内巻きの傾向が強くなる。また、葉の付き方は日陰のものは平開し、乾燥する場所のものでは直立する傾向が高くなる。直射日光を軽減し、水分を失いにくくするための対策である。 |