ヒメスイバ Rumex asetosella (タデ科 ギシギシ属
 ヒメスイバはヨーロッパ原産の帰化植物(多年草)。5月〜6月に花茎を形成し、高さ20〜40cmになるが、葉の高さは10cm程度前後までで小型であるので、ヒメスイバの名が付いた。雌雄異株。路傍や荒れ地に生育し、乾燥した場所にも多いが牧草地などの適潤地にも多い。葉は鉾型であり、小さくて柔らかいが結構踏まれる場所にも生育している。噛むと粋場と同様に酸っぱい。種子と共に地中を横に這う地下茎によって繁殖するので、ひとかたまりの群落はすべて同じ性であることが多い。時として小型のスイバと間違えやすいが、掘ってみるとスイバのような太い直根はなく、横に這う橙色の細い地下茎があり、隣接株とつながっていることで容易に区別できる。
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